ヤスとともみのぎくしゃく

俺が願っていたことが叶いました。
当人達にとってはこの上なく迷惑で
ワガママで自分勝手な願いで、
叶うわけないと諦めてた願い。

この願いが叶ったこととはつまり
二人の人が嫌な思いをしているということ。

でもそれは俺のせいではないし、罪悪感を感じる
必要はないはずだ。
嫉妬するほど仲良しだと思ってた二人がぎくしゃくし始めたからって俺が願ったせいじゃない。
それが偶然であれ、必然であれ、俺はただ一番仲がいい人になりたかっただけなんだ

もう一度一緒にお昼が食べたかった。
だから願った。
もう一度一緒にお昼食べたりフザケあったり
出来ますようにって。
一番仲良くなれますようにって
ともみよりヤスと仲良くなれますようにって

もちろん一番になるために努力しなかったわけ
ではない。
嫌がることとか注意深く聞いて
喜ぶことを注意深く聞いてた。
好きなもの、嫌いなもの…俺は誰より知っている。
朝と放課後、二人きりでいられる時間に得た俺だけが知ってるヤスのことが一体どれだけあるだろう？

俺はまだ負けない
まだ生きる